3月14日に発売された藤倉ゴム工業の新製品『DAYTONA SPEEDER(デイトナスピーダー)』を永井プロに試打検証してもらった。
永井延宏プロ
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞
『デイトナ スピーダー』の特長
『デイトナ スピーダー』はカーボン繊維、金属繊維など6種類を採用していますが、そのすべてが高機能素材つかっています。いま、シャフトを作る上で考え得る最高級の素材を採用しているのが大きな特長です。
その高機能素材を使うことで、「スピーダー」らしいしなり戻りの強さ、速さを上手に実現しています。コスメも高級感があり、存在感が強烈。
フレックスはR、SR、S、X、XXと5種類で、重量体もフローしています。
最新素材が満載のシャフト 想像の先の飛距離を実現
今回打ってみたのは、R、S、Xですが、やはり高機能素材が満載ということで、クラブに装着した際のシャフトの挙動は無駄な挙動がなくスムーズです。
特に高機能素材の中で、ボロン繊維をフルレングスで採用した点を大きくフィーリングとして感じ取りました。
これはカーボン素材の超高弾性などと違い、金属繊維独特の粘り感があります。Rシャフトだと総重量の関係から、ボロン繊維が突出してフィーリングの表面に大きく出てきませんが、Xシャフトの重量帯ではボロン繊維の存在感が増して、スピード感を維持しながら粘り感による振りやすさを実現しています。
そのような意味では、ボロン繊維が増す重量体では、打ちこなすヘッドスピードが必要でしょう。ただ、打ちこなせるだけのヘッドスピードがあれば、素材を生かすことができてしなり戻りの強さ、速さが感じて飛距離につなげることができると思います。
トラックマン試打データ
Xフレックスは歯を食いしばって打ってみましたが、それだけに高機能素材を生かすことができてデータ的にも一番飛んでいます。
とはいえ、力まないという意味ではSフレックス、冬場ならRフレックスでも十分に、距離性能を発揮することができる素材によるしっかり感は感じ取れると思います。
ただ、最先端の素材を満載したシャフトですから、歯を食いしばって打ってみると、これまで見えてこなかった突き抜けた飛距離、パフォーマンスを味わうことができるのは、大きな特長だと思います。
その意味では、幅広くコンディションに合わせてフィッティングすることが理想だと思います。
永井延宏のスイング論からワンポイントアドバイス
通常、Sフレックスを使用しているゴルファーに『デイトナ スピーダー』は、Sフレックスでも重量感もしっかり感もあると思います。
それゆえに、ゴルファーは大きなしなり戻りを感じにくいかもしれませんが、弾道的にはしっかりとしなり戻って、捉まっています。
そのようなゴルファーには、高弾性繊維などがフルレングスで搭載されているシャフトの特長であるシャフトの「動き」、つまり、しなり戻りを実感してもらうために、Xシャフトも試してもらいましょう。
重量感、しっかり感が増しますので、歯を食いしばりますがリラックスしてスイングすることをオススメします。振れる範囲なら少しオーバースペックのシャフトを選ぶことで、120%の飛距離を体験することもできるでしょう。
デイトナスピーダー スペック
価格:8万円
記事提供:GEW ゴルフ用品界社
https://www.gew.co.jp/attention/impression/g_54866